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夏の田舎への帰省の注意点 水難事故 と 蚊・ダニ・ノミ・ネズミなどからの感染症。

  • MSD 指導部(おとな)
  • 2019年8月8日
  • 読了時間: 6分

⑴ 夏の田舎への帰省の注意点 . . . 大掃除は業者さんに任せた方が安全!

⑵ 夏レジャー と 海外旅行での注意点 . . . 感染症の情報を集めること&知識

⑴と⑵の共通点

水難事故 と 蚊・ダニ・ノミ・ネズミなどからの感染症。

水難事故の注意

 ・川遊びをナメないこと! . . . 海と違って浮力がない川。川の水温は低い。急激に深くなってる場所も多い。冷たい水はこむらかえりが起きやすい→溺れる原因。

・海外旅行 . . . 渡航地域で どの感染症が流行してるか?は検索すると誰でもチェックできます!

渡航先は安易に決めないこと。感染地域への予防接種は必ず!

でなければ、あなたが日本へ危険な菌とウイルスを持ち込む犯人になってしまう。それは、日本で暮らすちびっこからご老人までに危険を及ぼしてしまう、社会への大迷惑。

正しい知識をこどもたちへも伝えてあげましょう!

⑴ 夏の田舎の大掃除は業者さんに任せた方が安全!

① どぶネズミの糞尿からのレプトスピラ症 

これはタチが悪い! 必ず覚えておきましょう。

日本人は国内での感染が主です。

田舎の家、新しくないご実家には、実はキケンがイッパイ!

庭、縁の下、物置、古い植木鉢と受皿(溜まった土も水もキケン)、古いホース(中の古い水もキケン)・・・

モノが放置されたままだと、帰省の際に、つい片付けてあげたくなる . . . でしょうが、「やらないで!」

溜まった埃のせいでアレルギーを発症することはもちろんあります。

気管支や、顔(肌)、目や鼻・ノドの粘膜にも良くない。

ネズミの糞尿が、放置バケツなどにあるでしょう。

知っておくポイント→ {糞尿=危険なバイ菌がある}

片付け中には、ささいなすり傷もできます。

そこからアブないバイ菌があなたの体内へ入ると・・・

 ダニ・ノミによるリケッチア症 からの敗血症 はいけつしょう

ダニ・ノミが持つバイ菌が、刺されることで人体に入るアブない病気。

ショック死や多臓器不全による死亡もあるキケンな全身症状です!

夏は蒸し暑いので傷が化膿しやすく、化膿したヒフから細菌は血管・リンパ管に入りこむ。その細菌群がカラダ中に周ってしまい,重篤な全身症状を起こしてしまう。

症状:激しい頭痛・ゲリ(1時間おきなどひんぱんに)・部分的に記憶がなくなる・普通より動作が遅くしかできない・高熱(39度前後)・さむけ・かなりだるい・気持ち悪い・嘔吐(おうと。吐きもどすこと)倒れる など。

ダニ・ノミからの髄膜炎 すいまくえん (旧称,脳膜炎)

髄膜炎は吸血虫からも発症してしまいます。

頭を包む膜(ずいまく)が感染のせいで炎症を起こしてしまう。

かなりキケンな症状が出ます。

*髄膜炎には、ウイルス性と細菌性の2種類あります。

「恐いのは 細菌性の髄膜炎」ウイルス性よりも重篤化しやすく死亡もあり。

軟膜蜘蛛膜の急性炎症。病原体は化膿菌結核菌髄膜炎菌ウイルスなど。脳脊髄膜炎。

症状:首が回らない 固まる(おじぎができない、上を向けないなど)・頭痛・発熱・吐き気・意識障害(意識がなくなること)

③ ヒトスジシマカによるデング熱とチクングニア熱

海外旅行での感染。潜伏期間2~12日、その間は本人も気付かない。

症状:発熱・関節痛(ふしぶしが痛い)・頭痛・嘔吐(吐く)

④ ハマダラカによるマラリア感染症

タイ山間部などのアジア諸国。旅行感染が主です。予防接種をしなかった・

山間部なのに短パンTシャツなど肌を出す間違った服装 など、本人の責任が大きい感染症。 日本での予防接種と長袖・長ズボンは当たり前!!

マラリア感染症は、潜伏期間が20~30日、つまり、スグに発病しないコワさがある。

帰国後1ヶ月間は本人も分からないことはリスクあります。

症状:発熱・頭痛・嘔吐(吐く)

⑤ 主にコガタアカイエカによる日本脳炎 にほんのうえん

主にコガタアカイエカによって媒介される日本脳炎ウイルスによって起こる脳炎。。

死亡率が高く,治癒しても後遺症を残すこともある。B 型脳炎。

⑥ 不衛生な手指によって汚染された食事によるサルモネラ菌

食中毒。チフス菌・パラチフス菌,(腸内細菌の一属。グラム陰性の桿菌(かんきん))

腸内にだけ居れば問題ないのだが、

ヒトがトイレに行った時に、シッカリ手指から腸内から出た菌群を洗い流してない場合は、必ず食中毒が起きる。

調理するすべての人は心しておかねばならない。

また、汚染された手指で食べることも、同じく食中毒になる。

幼い子にも手洗いのクセ付けは、徹底すべき良い教育です。

こどもと女性は特にハトには近づかないことを勧めます。

⑦ ハトやペット鳥のクラミジア・シッタシ菌によるおうむ病 

ハト、オウム、カナリアなど鳥類からの感染症。

鸚鵡病クラミジアを病原体生きた細胞内でのみ増殖する

鳥のフンから人間に感染する呼吸器感染症。

感染者のたんからも感染する。

症状:セキ(でないケースもある)熱がさがらない・倒れる・

肺炎・髄膜炎にまで!(死亡もありキケンです!)

おうむ病を知れば、社会迷惑が明確にわかる

 公園でハトにエサをやるのは条例違反であり、社会迷惑です。

ハトはフンだけでなく、フンの病原菌でそこらじゅう汚染させます。

ハトのフンは乾いてもキケンで迷惑。

なぜなら、

乾いたフンから病原菌が風などでまきあげられ→ヒトが吸い込んでしまうから。

*実際に、神社の巫女さんが感染し(境内を掃除する時に)発病し倒れたケースがあります!

鳥は飛びまわるので、鳥インフルエンザ病も国を超えて撒き散らします。

毎年、養鶏家さんたちが気の毒な殺処分の憂き目にあうニュース。

業者として気を付けていても、飛来した鳥が感染源となってしまう・・・

これらからわかることは、

 鳥は、ペットでも可愛くても、安全ではありません。

ペットショップでも感染します。スタッフも要注意です。

動物を愛護することは悪いことではないです。

ただし、エサを巻くことを良い行為とする勝手な思い込みは、実際に社会悪の1つ。NG。

 悪いことに対する知識は必要です。

⑧ ネコによる猫引っかき病

バルトネラ菌を保菌する日本のネコは10%。

日本に比べて不衛生な国のネコやイヌなど動物には安易に触ろうとしなさせないこと!

こどもを連れていくなら、必ず言い聞かせておくこと!

「後悔しないように」

症状:ひっかかれた方の脇の下などのリンパ節が腫れる。

痛み。発熱・肝臓と脾臓ひぞう に腫瘍ができる!

⑨ マダニ(SFTSウイルス)を保有する「マダニ」に刺されると「重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)」

マダニは殺人バイ菌を持っています。毎年、死亡者が出ています。

直接刺されても死亡まで悪化しやすいですが、

マダニから感染したネコにひっかかれた主婦が死亡したニュースはショッキングでした。

夏は、草が生い茂る場所で遊ぶこともあります。短パンはゼッタイにダメ!

マダニは、ちょうど犬の高さくらいの草にひそみ、通りかかる動物に飛び移り吸血する。

その際に破ったヒフから殺人バイ菌が体内へはいってしまう。

 短パンがなぜダメか? もうお分かりですね?

当たり前ですが、ビーサン、はだしもダメ。

シッカリした生地のソックス&長ズボンは、あなたや家族を守ります。

マダニ感染し発病した動物は、神経もやられるので狂っています。

死亡した主婦は、そんなネコを哀れに思って、助ける気で手を出したのでしょうか?

彼女に、この、感染の知識があれば . . . .残念に思うばかりです。

このブログにたどり着いたみなさんには、

ぜひ!シッカリと覚える気で読み、

ご家族みんなで「知識の共有」をしてもらえたら . . . 幸いです。

楽しく明るい毎日は、作るものだと思います。

その時だけ楽しくても、

結果が 感染病で苦しんだとか、最悪は死亡したなら、

 なにが楽しいものですか!

知るべきことは知る。

学ぶ。

「うかつさから、大きな後悔をしないように」、

その思いが

あなたとご家族の、

 いつもの、普通の、良い日々を作っていくのだと思います。

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