医者は選びましょう⑷ シルバー世代への薬の多さ カルシウム剤過多にご用心!
- MSD 指導部(おとな)
- 2019年11月7日
- 読了時間: 2分
実例⑤ 84歳女性 (同居の息子さんが介護)
3ヶ月前の検診では異常なし。
なのに・・・
(骨折後の)リハビリで、立ち上げる時 ナゼかふらついた。
頻尿・肌をかきむしり、数日後から口をきかない、食べなくなった。
頻尿で間に合わず失禁も。
数日後、骨のクスリを飲まそうとしてる間に眠ってしまった。
ドンドンひどくなるので、総合診療医へ。
このおばあちゃまは、
胃がんの手術をしたので消化器科、
骨粗しょう症による骨折で整形外科、
白内障で眼科、
かきむしるので皮膚科、
急に頻尿になって失禁したから泌尿器科、
もしかして心に何かあるのでは?と心療内科。
息子さんは、心配性かもしれません、
しかし、通院先があまりにも多い。
ここに落とし穴があったのです。
高齢者の診断確定には、老化か?病気かをハッキリ区別させるそうです。
また、「年のせいという病気はない。必ずある原因を突き止めるのが医師」という教えもあります。
この方が、急激に認知症のようになった原因は
薬剤性高カルシウム血症
つまり、
[ ビタミンDと利尿剤が別々に同時に処方されたいた ]
そのせいで、血の中のカルシウム濃度が高くなりすぎていたのです。
症状:
めまい・ふらつき・意欲なくなる・食べない・失禁・ひふかゆみ・傾眠(起きてるはずがフッと眠ってしまう)・むくみ・グッタリ など。
頻尿と脱水(爪の赤みの戻りがないか遅い)は利尿剤のせい。
整形外科からビタミンDが、
泌尿器科から利尿剤
これらを同時にのむのはダメです!
[ シルバー世代はビタミンD薬で高カルシウム血症を起こしやすい ]
該当の町医者は それをわかっておかないといけなかった。
コミュニケーション不足は最もNGな1つ。
患者の通院先が多いことを知りもしなかったのは
「訊いてあげなかったから」なのです。
診察のたびに、いろいろ話していれば知り得たのに。
「忙しいから患者1人に時間かけたくない」. . . これはキベン(詭弁)かも。
なぜなら、
「他にお医者さんにかかってますか?」
3秒で訊けます。

































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