自身へも感謝・6~7mもある長い小腸のおかげさま 腸を大事にして良い仕事しましょう!
- MSD 栄養部
- 2018年3月15日
- 読了時間: 3分
自分への感謝を知ろう
人生の時間をムダにしないために
今回は「小腸」
小腸の役割は
「栄養を吸収する」「人の免疫能の60~70%を担う」
我々が自分のパフォーマンスができるのは筋肉だけではないし、
頭脳だけでもない。
各人が、自身の体のしくみを知りましょう。
我々が意識してなくても、仕組みは働いてくれています。
知れば感謝の念が湧く。
ずっと言われてきてる通り、
「ありがとう」を思うことは良い行動へ繋がる。
それらは
自分への誠意であり、観客への誠意でもある。
それが、当MSDが「知る事」を最も重んじる理由です。
小腸は6~7m。
一口に小腸と言っても、
十二指腸・空腸・回腸から成っていることを知っていましたか?
小腸を輪切りにして拡大すると絨毛突起が観察できるそうです。
絨毛突起の中央部には、リンパ管が走り
その表面には、たーくさんの微絨毛が並ぶ。
小腸はこうして、自身の表面積を広げたの目的は、
君達が飲食した栄養素を効率よく吸収する為です。
各栄養は、門脈を経て肝臓に運ばれる。
長い小腸の役割分担
栄養ごとに吸収する部位がそれぞれ決まっています
十二指腸:マグネシウム、鉄、カルシウムの吸収
空腸:アミノ酸、脂溶性・水溶性ビタミン、単糖類・二糖類などの吸収
回腸:胆汁酸、ビタミンB12などを吸収する。
(これらの物質の血中濃度は臨床検査として測定され、診療に使われる)
粘膜防御
大腸は、知っての通り、ものすごーい数の菌が居る。
有用菌も有害な菌が何千億も。
しかし、
大腸へ続く小腸内は、ほぼ無菌環境。
なぜか?
《絨毛突起とそれを覆う腸粘液の存在があるから》
大腸の内部の何千億という腸内細菌に小腸が侵される事が無い理由が、
この、粘膜防御です。
ただし!
健常人であっても、
①やたらに絶食する
②柔らかい物で食事を続けている
→ 絨毛突起は小さくなり、それを覆う腸粘液も減少する
→腸内では「バクテリアル トランスロケーション」という現象が生じる。
(小腸粘膜がちぢみ→細菌や菌体毒素が腸内壁をスルーして
→血中や腸間膜リンパ節に移ってしまう現象のこと)
つまり、もし君が間違った生活をすると・・・
腸間膜を萎縮させる→リンパ球数がハッキリ減り
→小腸を守るバリアが無くなってしまう→君自身が弱る→実力が出せない/向上できない・・・これでは、人生の時間をムダにしてしまう!
腸は体内 最大の免疫器官 「感染防御バリア」
外界からの病原体の侵入を食い止める最大の免疫器官の
小腸粘膜の消化管リンパ装置は 人の免疫能の60~70%を担っている。
リンパ管装置:腸内細菌の上皮内侵入を防いでくれている。リンパ球&好中球&マクロファージから成る。分泌型 IgAも関与。
口から「食べ物と共に入った細菌やウイルス」から身体を守るために必然的に腸の免疫が高まったとされる。
腸は消化器管である、だけでなく
我々の身体を守ってくれています。
知れば 感謝の心が湧くはず。
そのように丁寧な思いが上質な自分を作っていくのです
NST(Nutrition Support Team 全世界の静脈経腸栄養学会の栄養サポートチーム。さまざまな職種の専門スタッフが連携し、患者さんと担当医を側面から支える。様々な病態に対し、より専門的な知識を持ち寄り、患者さんの為のより良い栄養療法について検討し、臨床検査技師もチームの一員として参加しています。
(参照:臨床化学検査室 山下千知氏)

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