ショービズの存在意義を考えてみましょう
- MSD 振付
- 2018年3月13日
- 読了時間: 7分
更新日:2021年12月28日
今回は「3・11東日本大震災 当時の実話からショービズの在り方を思う」
7年が過ぎました
特番等々で、改めて知った真実・実際を知る事が出来た日本人は少なくないと思います。皆もそうであれば嬉しく思います。
平和ボケって恐ろしいと思います。
門田修司氏(ノンフィクション作家)
ロバート・エルドリッチ氏(元 アメリカ海兵隊)
両氏の 3・11に関する著書に関して、両氏に話してもらう番組がありました。
我々が、今日現在、いわゆる「好きなこと」が出来ているのは、
そうできるように整えてくれてる様々な人々のおかげさまである
それは折々に話してる通りですし、
その折々にそれらを感じて、感謝を新たにする後輩たちも居ます。
我々は、偉そうな顔してたって自力で水1滴、電気もガスも作れません。
PCも携帯端末も、電気が無ければ◯◯の役にも立たない。
3.11は、被災地から離れた場所から見れば、
一見、遠方の被災と被害と思いがちです。
でも違いますよね。
東電では、震災当日に休みだった現場の職員たちまでが原子炉へ集まり、
最も危険な内部へ突入してくれたと知りました。
もし、原子炉爆発を起こせば日本は止まってました。
カナダの友人が心配してメールをくれてました。やり取りの最中に水蒸気爆発をが!!「もう日本はダメかもしれない」
そうメールしたことは忘れられません。
原子炉爆発があったなら、日本は国として何十年後も機能しない事態になっていた。
(ギリギリ助けてもらった当時でさえ、ライフラインがどうだったか。
忘れてないはずです)
日本が終わってた可能性は十分にあったのです。
原子力発電の一体どこが経済的なのでしょう?
7年が過ぎた今も、
我々が自分たちの活動が出来ているのは
自身の被曝をわかりながら、電気が点かない真っ暗な原子炉へ突入してくれた職員さんたちがいてくれたおかげだったのですね。・・・おかげなのです・・・忘れてはいけませんね。
門田修司氏「海外のメディアから よく質問されるのは
”なぜ日本人は突入できたのか?”」
プロフェッショナルの在り方、では、と当方は思います。
全く、ヒトはどのお仕事でも同じだと思いますね。
『日常がその人を作る』
責任をどう考えて日々過ごしているかで、考えや行動がわかります。
日本人でも、そこまで優秀で無い者がいる事は事実です。
森友や加計の事件のように、不正に手を染めるに至った日常こそ思いやられる。
しかし、
大多数の日本人は、心が優秀なのです。
とわかっていても、やはり、現場の方々には頭が下がります。
それにしても、菅直人の罪。当時も世間から叩かれましたが、
やっぱり許せるものじゃないです。ド素人がノコノコ行くな!邪魔!
ヤツは、現場で最も事態に集中すべき真っ最中に、被災地をオノレのイメージアップに使いました。
その精神は狂っている。国民はもっと断罪してしかるべきでしたね。
「現地に入った首相の映像を撮るまで、あなたたちは降りてこないでくれ」
ヘリに同乗した職員たちは、そう指図されたそうです。唖然どころか、
さぞ、忌々しかったことでしょう。
だって、
仲間も部下たちも、とんでもない恐怖の中で、休まず、寝ず、食べずに作業をしている真っ最中だったのですから!!
そんな時は、相手が首相だろうと怒鳴りつけよう。
現場で働いた事すらないスーツ組も同罪。(あの期間の一連の命令などは全くヒドかったですね!メンツ最優先の恥ずべきザマを、我々は覚えてますよ)
現場の本当がなにかも知らない者たちに、一体、なんの遠慮が要るのですか?
現場を知るプロフェッショナルとして、引いてはいけない場面はあります。
我々のように安全な場所でやる現場でも、現場を知ってると思い込んでるイベント関係者や担当者が ”わかって無い事をした"ために困った状況になった経験があるでしょう?
居ない方がマシ、と言われるに落ちてる事を、立場のせいで本人は教えてもらえない。そんな人物が信用されるわけありません。
フランスのことわざ「その人の仕事を見れば、その人がわかる」
現場のプロフェッショナルとして「絶対に」譲れない何かに対しては
緊急時は特に、毅然と怒鳴りつけるべきです。
馬鹿者と言われるのは、
事態も物事もオノレすら わからないからなのです。
自力で己を見て、判断できる優秀さも高尚さも、無い。だから馬鹿者。
馬鹿者は、怒鳴られて初めて「ん?何か・・・違うのかなぁ?」くらいを、やっと思うものですから遠慮してては事態は打開できません。
あなたが、ずるい心を持たないプロフェッショナルであれば、
堂々と在りましょう。
官の素人考えのデタラメ指示を、聞いたふりしてスルーした
男・吉田氏の様に。(当時、現場の実際指揮を執った所長さん。ガンで亡くなられました)
アメリカ海兵隊の「トモダチ作戦」
当時もニュースになりました。ご記憶の方も多いと思います。
国の組織的が、1つのミッションを実現化させるには、
相当な意見・働きかけや手続きが必要です。
簡単に実現しないのが常。
ですが、
1996に神戸の大学時代に阪神大震災で被災したロバート・エルドリッチ氏は
「米軍が来てくれたら . . .」と思ったそうです。
その思いで軍に志願し、
時を経て(3・11当時は沖縄勤務)実際に尽力してくれるに至りました。
また、オバマ当時の大統領の迅速な救助要請もあって「トモダチ作戦」は決行されたとの事。
気仙沼大島は、本州と船でのみ繋がっているので、海岸が破壊されると船が近寄れず、
食べ物も水も電気もガスも「無い」状態でも助けに行けなかったそうです。
そこへ、
アメリカ海軍が浅瀬でも着岸出来る巨大な海軍の船を出してくれたので、
重機も物資も島へ運び込まれ、撤去作業、捜索、個人の物の回収、飲食物の配布と救助作業をしてくれたましたと。
特筆すべきは、
最初に島へ上陸した海兵隊が、まっ先に行ったこと。
兵隊たちは、上陸すると海岸沿いに並び「死者たちへの黙祷を行った」
ロバート・エルドリッチ氏は言いました
「我々は、先ず、亡くなった被災者へ敬意を表したかった」
さらに、海兵隊たちは、日本人の心を酌んだ活動をされてた事。
それは知りませんでした。
彼らは、ガレキを重機でガーーっと集めるだけでなく、
まるで自分たちが、日本人、被災者本人かのように
「思い出の品」であろうと思われる品々を、カテゴリー別に分けながら集めてくれていたそうです。
写真はもちろん、卒業証書なども。
しかも、その行動は指示されたものではなく、兵隊たちの自発的行動だったそうです。
ロバート・エルドリッチ氏の活動は、さらに続き、
被災した子供たちを沖縄米軍キャンプへホームステイプログラムを企画し、招待。
エルドリッチ氏の言葉からは、人間の本質的な思いやりが見える様です。
「恐ろしい目にあって大切な人たちを亡くした子供たちを、我々の企画に預けてくれた親御さんがたに感謝します。親御さんたちは 我々の救助作業を見て、子供たちを我々の元に預けても安心だと言ってくれました」
良い仕事とは心あって成立するものだと、勇気を貰える実話です
もちろん(というのは言葉が違うかもしれませんが)「米軍の点数稼ぎだ」と言う向きは、今でもあるそうです。
あなたは、どう思いますか?
最近は 世界中が
ちょっとデジタルに傾き過ぎてます。 君はどうだろうか?
《便利で実の無い》事を 過剰にありがたがってませんか?
会う・電話する・返信する、報告、お礼を伝えることなどの
実際の人間関係を軽視したり、おろそかにする人たちに陥ってないだろうか?
「自分はアーティストです」と言いながら、もし上記のようでは素人レベルである。そう痛感できますか?
なぜNGなのか、わかれば優秀。良いプロへ向かえるだろう。
今回、紹介した実話から、プロフェッショナル在り方を学べると思い記事にしました。
我々の存在意義はなんでしょう?
非生産で、どうしても無くては生存できないライフラインではないもの。
「ではない」とされる我々にも、
なぜプロフェッショナルが存在しているのか?
それに気がつけば
君も、君のお仕事でロバート・エルドリッチ氏になれるかもしれない。
もしも もしも、気がつけないなら
君は、菅直人に陥るかもしれない;
首相気取りで権力を自己誇示に使い、目立ちたい欲に氏配されたアタマで
緊急の大事が起こってる現場をかき乱した大迷惑な存在のように。
せっかくショーを作るなら
自己顕示欲だけに支配されず
安易に ショッキングに逃げず
いつ、誰が観ても、
気持ちの良い物を
心が洗われるようなものを
創造してほしい
それはシンプルだけど
最も難しいのだから
MSD 振付・指導部

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