プロのセルフメンテナンスに感動
- MSD 振付
- 2018年1月31日
- 読了時間: 5分
CIRQUE DU SOLEIL 言わずと知れた世界最高のサーカスです
オリンピック選手も多いので芸術的要素も豊かなショーですね


一流のプロほど、ストレッチとトレーニングは怠りません

あなたはどうですか?
本番前にストレッチの時間を取っているか?軽視するか?
プロ度の道は分かれますし、確実に近い将来、困った事になるでしょう
あるマジシャンは本番中に足がつった。
それくらいなら笑えます。冷えと食事のミネラル不足を解消すればいいのです。
しかし、パフォーマンスが出来なくなる症状は、実は毎日の怠りが原因。
良い事は、年下からでも見習い、
悪いことと思えば、年上だろうと有名だろうと真似をしない。
それは大切な判断です。
《芸力は1日にしてならず》
様々な優れた芸術に日頃から触れていますか?

よく居るのが「自分は◯◯だからそれだけ出来れば満足」タイプ。
ジャグラーだからジャグリングさえ上手くなればいい とか、
マジシャンだからマジックだけ上手くなればいい・・・
残念ながら、そんな狭い考えでは自己満足に陥るものです。
観客を甘く見ない事。
一流の様々をご存知の方々や、
本当の苦難と闘った方々や、その時に闘ってる方々には、
自己満足レベルなどは通用しない。全く響きません。

当方では、
一流と称されて長い歴史を保っている国内外の様々な芸術を鑑賞することを
勧めています。
努めて「人の仕事を見る」
その経験は、後にものを言います。

特別な美術展に出かけるのは、期間限定で海外の宝が観られる良いチャンス!
でも、鑑賞のチャンスは、いつでもあるのです。
・通りがかったギャラリーを覗く
・デパートでの美術展示を見に行く
・デパートでの物産展に行く
ただし
見ただけ,ではいけません。せっかくのチャンスは生かすものです。
物産展では、
地域の伝統工芸品を製作されたご本人がその場にいる事も多く、
ものつくりの生の声を聞けます。知らなかった事がいっぱいです。
《 知る事が本当の得 》
得した!と思う事はいろいろありますが、本当の得は「知る事」
人の仕事を知る事も、後々まで どれほど役に立つか、
それは、分かってる人しか分からない事です。
だからこそ、推奨するのです。
デパートには、高級な美術工芸品が販売されています。
それらは、いつでも見に行けます・
高級なムードだし、高額なので、
若手や不慣れな人には、気遅れするでしょう。
そんな時は、スタッフに、
「先生に、良いものや一流のものを努めて見に行きなさいと言われているので来ました」
そういえば、ニッコリと協力してくれますよ。
大人スタッフたちも、良い物を実際に見て感じてほしいと思っています。
物の良し悪しを理解できる人が増える為なら、協力したくなるのがプロ。
最初は、自分のパフォーマンスに関係ないように思っても、
良い物を観るようになる教え子たちは、
後に出会う、芸術性を求められる出演のチャンスをものにします。
あるアクロバットの少年に、
掛軸や日本画に素晴らしいギャラリーを紹介したことがあります。
彼は、そこで専門的な見方などの話を聞き、
自分の目を磨き、素直に鑑賞しました。
後に、彼は、素晴らしい舞台公演仕事(風の又三郎)で主役を掴みました。
再演もです。
彼が優れていたのは、
自分が若年である自覚があり、
「だからこそ良い物をわかる人になりたい」と思っていた事です。
そのギャラリーでは、美術館で観る画家の作品をほんの間近に鑑賞できます。
「そのチャンスを貰えて嬉しいです」と言いました。
日本人なのに、日本の事を何も知らないレベルの自称プロは多いですが、
彼は違いました。
日本人として日本の芸術にしっかり触れたあの日に
観た作品のチカラ、解説や会話、実際に感じた感想・・・
それらのタネは、彼の中に育ったのです。
今では、彼は、アクロバットアーティストの青年となって活躍中です。
プロだと思っていても、中身が素人なうちは、
思慮なくなんでもカテゴライズしてしまいがち。
自分の仕事と関係ないものなどありません。
なぜなら
全て「人間の仕事」だからです。
どのプロも、そこへ至るまでの努力があった。
そこを学び代にできる人は、自身の芸にできる人です。
一流の舞台も ぜひ、鑑賞しましょう!
絶対的に勧めたいのは
ラスベガスのホテルベッラジオでの
シルク デュ ソレイユ ” O ”(オー)
O とはフランス語で EAU (水)をもじったタイトル。
文字通り、「水の大サーカス」です

ラスベガスのホテルは、どこも巨大。前を通過するだけでも徒歩20分かかる
その広大な敷地内にどのホテルも劇場を持ち、ショーを連日公演しています。
遊園地のあるホテルもあります。
5つ星のベラッジオ内に”O”の為だけに建設した立派なシアターがあります。
世界のどこにもない特別な舞台。
このショーは、1999年に
「絶対に観に行くべき」と勧められてスグ行きました。
当時は芸能界でも話題が持ちきりで、
和田さん(アキコ)も勧められて行き絶賛されました。
当方も、帰国後は そっくりそのまま、後輩や仲間たちに勧めてきましたし、
今も勧めています。
du Soleil のショーはベガスだけでもいくつも展開してますし、
日本公演も多いので体験したプロたちも多いでしょう。
どれもが趣向を凝らし、素晴らしい。
まだ1つも体験してないなら、プロとして、問題。
見終わったら「今まで観てこなかった自分がはずかしい」と思うでしょう
ただ、
”O”だけは、他所へ持って行って公演できません。
理由は観れば分かります。
ラスベガスに行くしかない。
でも、”O”の為だけにベガスへ行っても惜しくない。断言できます。

水深5mになるプール舞台

du Soleilのショーは”O”以降、中華色を入れたので、
我々には目新しさが無くなってしまった事は残念。
日本人なら、昔からしょっちゅう目にしてたものでも、
アジア以外ではオリエンタルな感じで良かったのかも?
人種差別のない団体なので、
日本人の 元オリンピック選手たちも活躍しています。
シンクロ世界レベルのキャストは酸素を供給されながら、
長い時間のシンクロを魅せます

”O”は、舞台が水になるのです。
そして、また舞台になる。
ラスベガスは、
クリエイターのideaが現実に作られる潤沢な資金が桁違い!
肌でヒシヒシ感じました。羨ましいと同行のクリエイターたちと話しました。
あらゆる工夫・着眼と
実現された全てから、大いに触発され、栄養になります!勉強できます!
そして、我々にとって最も大事なこと。
「その裏」も思わねばただの素人観光客で終わります。
そこに至るまでの努力を思いなさい。
毎日、こなす為の努力を見習いましょう。
素晴らしいプロ意識を思いだすと、今までも感動が続きます。

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