実乃鈴の伝統紹介 [大人の粋なことば遊び どどいつ]DO-DO-ITSU TRADITIONAL WORDPLAY +video
- 実乃鈴MINOSUZU
- 18 時間前
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どどいつ 歌うような遊び 7・7・7・5 文字で作る
DO-DO-I-TSU a playful song, made with 7-7-7-5 characters.
1830〜1854の流行りが 今でも伝わっています
(ひばりさんの「車屋さん」不死鳥コンサートでは、三味線さんに
「あら、良い調子💖」 粋でしたねー)
どどいつの 歌詞の内容
男女の痴話けんか・季節の美・大喜利みたいなの・ノスタルジー・センチメンタル・オモロイの・・・いろいろアリマス
Contents of DO-DO-I-TSU
There are various kinds of nonsensical quarrels between men and women, the beauty of the seasons, the beauty of the seasons, the nostalgia, the sentimental, the fun, and so on.
お座敷で もてなす側(芸者)の本音のは オモロいね
「好きと嫌いが 1度に来れば、ほうき立てたり 寝かせたり」 (ほうきの意味、わかる人はクスッと)
「うちわ使いも お客によりて 仰ぎ出したり 招いたり」
「義理で隣に 盃さして(酒を注ぐ意) 目元で詫びる 好きの前」
(今の女性たちも うなづきそうね)
同じ本音でも 恋の切なさ・・・
「人の手前は 手管(客を惹きつける手段)と見せて 実は 惚れてる胸の内
「会えば別れと さて知りながら 帰しともなや 雪の朝」
昔の大人の恋は、朝に別れました
座敷遊びの客は オーナーレベルが普通でした
客にでも 恋してしまうもので、
男は、好きな女性と共寝した朝に、
家や家業や、終身雇用の店へ帰り、仕事を始めたという
・・・パワフルな男たちだった と言えます
💓ラブラブどどいつ
「笑うて悲しい座敷を抜けて 泣いて嬉しい主の側」
「嬉しまぎれに つい 惚れすぎて 後でなお増す 物思い」
「庭の松虫 音を止めさせて もしや来たか と 胸おどる」
現在、どどいつ遊びの楽しさを知るのは「粋筋」だけかしら??
(いきすじ :花街と、そこでの遊びを知ってる人のこと)
たぶん昭和中期ころまでは、大人なら知ってたようです
当時、遊びといえば、お座敷で、お金は 相応にかかって当然の時代
接待役も、歌舞音曲を習い、芸を披露してた時代
どどいつは、皆して即興で作って、披露しあったようです
お座敷 大喜利、ですね
ですから特に、
落語家・役者の「遊びは 勉強になる場所で=お座敷」だったそう
花街のお座敷では、
芸妓の芸(演奏・歌・踊り)と話術、
女性の仕草の美意識や、男女の機微を知り、
粋と、野暮を理解し、
こうとな(上等の)文化さまざまを交換し知り、
それらを楽しみ、
[遊びを粋に行う] 遊び方を、先輩から教わり、
そのうち目下へ伝えて行く・・・
今の落語家で、お座敷で遊べる人は・・・?
歌舞伎を よぉ観て 研究してる人は・・・?
芸の神さんは 見てはる
先日、米朝さんの落語を、聞けました
「芸の格が違う」とは このことやわ~~~!!」 感服!
歌舞伎の題材では、
高座から移動せずとも、花道から舞台へ、役者が 長袴で歩く様が、アリアリと!よくよく鑑賞して、吸収した証ですね!
庶民の話での言葉使いは、下品ではなく、柔らかでした
母が言うには
「船場言葉は下品やないよ。米朝さんみたいにキレイ」(米朝さんは 姫路出身)
京阪はイントネーションが違いますけど、
よその人が 関西弁を悪く言うたびに思います
「ホンマを、しらんねんね」
子供自分から「米朝さんは上手い人や」と聞いてましたし、
図書館でビデオ借りては、母と一緒に笑うたものです
完全な大人!になってから見た米朝さんは、
発見だらけでした!!
どれだけ すごい技を身につけてらしたか〜!
改めて・・・ブラボー!!
ちっとした動きでも 魅力的なんは、
[ 勉強してきた時間 ]の成果!
演者にとっての勉強は 多岐にわたります
落語家だけやない
演じる仕事なら、勉強して当たり前
日本舞踊は体で物語る芸能ですから、なおさら必要ですわ
文化を演じるなら 人を知らな、あきません
時代背景も、時代制度いろいろも、人を知る手がかり
知らんなら、誰も演じられへん
「実際を知ろうとするべきよー」断言できます
ちゃんとお稽古したものだけ やんなさい、です
それが礼儀
努力は した分だけ身について、そして、実になるからね
絶対に言えるんは「本物と付き合うこと」
その筋で研鑽してきたホンマモン同志だからこそ、
お互いに得るものがあります
だから、大先輩方は花街で遊んだのね
でもまぁ・・・花街も万全ではなく、
現在は、コスプレと勘違いしてる?みたいな向きも目立ち・・・
今、先輩である芸妓の助言も聞かない 不届な子供もおるらしい
(舞妓は未成年者、まだ子供)
松園さんなら、どない言うわはるやろね?
上村松園さんは、京都画壇の女性の筆頭です
舞妓をモデルにした絵もいくつもあります
松園さんの言葉に、意外な当時が・・・
「・・・舞妓のこっぽりの、鈴の根が鳴る、その風情がある子が減った、町も変わった」
すでにそうだったとは・・・
歌舞伎の富十郎さん
踊り上手と評された役者さん
「お行儀の良い芸が よろしい」キッパリ言うてはった
ほんまに、そう思います!
お行儀の良い芸は、観ても聴いても 気分良い!
これからも、勉強を楽しんで、
もっともっと[人] が伝わる芸も目指しましょう
皆さんは、
浮世絵動画などで「へーそうだったの」「面白い」
なんて楽しみながら
[確かにあった自分の国の時代の 確かにいた人々 ]
を 知ってほしいわ
伝えたい何かが あれば、教えてくださいね!

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