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晩秋の風景1 Scenery of Japan in late autumn

晩秋の風景

Shoen UEMURA " Deep autumn "

上村松園『深き秋』 松園「美人四題」の「秋」 

実乃鈴の

和装ワンポイント

和装の素敵しぐさ

[ 袖口で手を包む ]

秋風が冴える(冷たくなる)冬の入口は 散り紅葉が美しい季節ですが、指先は冷えてきますね。

舞い散る赤紅葉に目をやる美人さんも、袖口で手を包んでいます。これは「指先の冷え対策」にお勧めです。

上村松園『晩秋』 Shoen UEMURA " Late autumn "

松園さんが思い出の母を描いた傑作の1枚。

紙障子のちょっとした破れはお花の形の和紙を貼ってDIY。

糊が入れられたミニ木桶が可愛らしいですね。

この頃、ハサミと言えば、このカニの爪のような糸切りハサミが主流だったのですね。

今でも糸切りハサミは裁縫に使います。よく切れる糸切りハサミは気持ちいいものですね。

母や 小間物屋のお母さんが言うには「糸切りで糸以外を切ってはダメよ」

切れ味が悪くなるからですって。

優しい黄緑色の帯は裏が黒の繻子ですね。このリバーシブル帯は 昼夜帯とかクジラ帯とか呼ばれました。デイリーな女帯です。

 この絵のように《博多と黒繻子の昼夜帯》を 角出し結びにするのは明治から大正の庶民の着方でした。

 One of the masterpieces of a woman painter representing Japan depicting her mother's memories.In this way, in the past, the small tear of the paper shoji was DIY with japanese paper cut into the shape of a flower.The small wooden carpet with the axe is lovely.

大観『晩秋』Taikan YOKOYAMA " Late autumn "

リスの様子にご注目。体温を感じせんか?

大観さんらしい可愛らしさ。

空は、もう冬の顔。寒ざむとした色合いの中で、ひたむきに食べるリスくん。小さくても生き物の温もり。それは、命の温かさ。

西の栖鳳は「獣の匂いまで描く」と評されました。

東の大観は「リスの体温まで描いた」ですね!

 Pay attention to the state of the squirrel. Can't you feel the squirrel's temperature?You can see the cuteness unique to Taikan. The sky is already the face of winter.Squirrels eat in a cold shade.Even if it is small, the warmth of the living thing.It is the warmth of life.SEI-HOH, the leading painter in western Japan, was described as "he paints the smell of beasts."TAIKAN, who represents eastern Japan, "he drew up to the body temperature of the squirrel," right?

伊藤若冲『檪(くぬぎ)に鸚哥(インコ)』Juaku-chu ITO(H) A parakeet staying in a tree of Ku nu gui

若冲の腕の幅の広さを感じます。

【伊藤若冲】(1716?〜1800)江戸中期の京都の画家。狩野派琳派を学び,動植物画に独自の画境を開く。特に鶏の画がシンボリック。

代表作「花鳥魚貝図三十幅」「群鶏図」

くぬぎ【櫟・椚・橡・櫪】雑木林に多いブナ科の落葉高木。葉っぱは狭長楕円形で縁に鋸歯(きょし葉や花弁の縁にある鋸の歯のようなぎざぎざの切り込み)がある。秋,球形の「どんぐり」がなる。どんぐりの皿には線形の鱗片(りんぺん)が多数つく。材はシイタケ栽培の原木に用い,また薪炭材とする。樹皮は染料に用いる。古名ツルバミ。

三代・歌川豊国&二代・歌川広重 1864(元治元年)刊

『江戸自慢三十六興 海晏寺紅葉(かいあんじのもみじ)』

すごい共作ですね!

母娘が境内の紅葉を楽しんでいます。

ここ、江戸の補陀落山(Fudaraku-san)海晏寺(Kai-an ji 品川鮫洲の曹洞宗の寺院)は紅葉の名所。

晩秋の頃には絵のように遊客が訪れて賑わったそうです。

 The season of autumn leaves.I especially like the red of irohamomiji and the yellow of the ginkgo.Mother and daughter are enjoying the autumn leaves in the precincts.Here, The Fudaraku-san Kaito-ji Temple (Kai-an ji, a temple of the Soto sect in Shinagawa Suzu) is a famous spot for autumn leaves. It seems to have been crowded with visitors like the picture in the late autumn.

品川(東海道第1番目の宿場町)にあり、江戸随一の紅葉の名所として有名な寺。品川の漁師の網にかかった鮫のお腹の中から、なんと!観音像が出てきました!1251(建長3年)時の執権・北条時頼がここを建立して その観音さんを祀ったのが始まりとされたので、地名も「鮫洲」となったそうです。

10月は神無月の名前のとおり、神々が出雲へ行って不在のせいか、江戸の町では祭礼も少なかった。人々の足は紅葉の名所に向かったそう。

海晏寺の広大な庭には、紅葉茶屋が設けられるなど、日帰りできる行楽地として多くの人で賑わいました。タイムマシンで行ってみたいなぁ!

当時の紅葉は、俳諧や連歌の宗匠、医師、僧侶などの文人が好みました。大人の遊びであったのですね。

 今を生きるわたくしたちも、江戸時代を見習って、ドヤドヤ行動するよりは、大人のたしなみ、趣味、教養というお洒落な感じで楽しんでみましょう! きっとステキです!

 In the Edo period, writers such as haiku and ren-ga(poet) masters, doctors, monks, and others enjoyed watching the autumn leaves. It was an adult play. I want to go with a time machine! Let's enjoy the fashion of adult pleasure, hobby, and education rather than following the Edo period and acting in a noisy way! I'm sure it will nice!

これらの歌詞をご紹介します。味わってみてくださいね!

「夢見草より その他は、色見草とてあらばこそ」(近松 十二段)  *いろみぐさは紅葉のことです。

♪ 紅葉に 勝る色絹の 色香こぼるる 声も呼びつぐ風のあや 吹きまわされて 顔紅葉 酒のつぎめに酒屋から ちろりにあらで花の枝 ぶらつかせたる徳利は これ一生の片見頃・・・

顔もみじ:ホロ酔いの顔

 ちろり:銚釐 「ちろり」と短時間に暖まるところからという)酒の燗(かん)をする道具。銅スズまたは真鍮(しんちゆう)製で下の方がややすぼんだ筒形をしており,取っ手と注ぎ口がついている。

 片身:衣服の身頃の片方。昔、男女は互いの着物を片袖ずつ合わせて布団のようにして寝たそう。片身=シングル、ひとり。

(松の翁 より)

♪ 筆も尽きせじ庭の絶景 世よも佳境の閑楽も心残して帰るさの家苞にせむ . . .

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