実乃鈴の浮世絵 蔦重&歌麿 禿 吉原の遊女見習いの子供達 UKIYO E UTAMARO'S LITTLE GIRLS"KAMURO" by MINOSUZU
蔦屋重三郎プロデュースの
歌麿が描いた 吉原の禿(かむろ)たち
初めて見る人は、「なんて可愛らしいの!」 ニコニコかしら
幼い女児が、高級な着物や豪華な髪飾りで飾って、
高位の豪華な遊女=花魁(おいらん)に付き従って、
客の居る座敷で働くのですもの
少女たちは 禿 KAMURO (禿げ ハゲと同じ字ですが お間違いなく!)
禿は 吉原で 生まれ育った子
または、自然災害で暮らせなくなって売られた子
「可愛い!」とだけ喜べない事実を知っておくと、時代劇を見るときに、あなたの心の動き方が変わるでしょう
[ 禿は、遊女になる見習いの最初の段階 ]
禿たちは、まだチビなのに、男女の秘事の真っ只中を、覚え込まされます
(そんな時代だったとは言え、許せない気持ち)
ただ・・・
被災した農村にいても、読み書きは習えませんが、吉原にいれば学べます
布団もあって、立派な家の中で眠れます
質素でも、毎日の食事はありますし、
とても高価な着物も与えられます
(食べ物がない家庭環境は 辛いに決まってます)
それに、
「親と幼い兄弟への孝行だ」
などと因果を含められれば、
幼くても、献身の気持ちになったか、
諦めたか・・・想像すると、遣り切れひんねぇ
KAMULO is a child born and raised in Yoshiwara, or a child who was sold because he could not live due to a natural disaster.
Knowing the fact that you can't be happy about "cute!" will change the way your mind moves when you watch a period drama
[ KAMULO IS THE FIRST STAGE OF AN APPRENTICESHIP TO BECOME A COURTESAN ]
Even though she is still young, she is forced to remember the secrets of men and women
(Even though it was such a time, it was a feeling that I could not forgive.)
But...
Even in the villages affected by the disaster, children cannot learn to read and write, but they can learn in Yoshiwara
Even children are given a futon and can sleep in a fine house
Even if you are frugal, you have a daily meal.
Little girls would also be given a very expensive kimono
(A home environment without food is bound to be hard.)
besides
If they were persuaded that it was filial piety to their parents and younger siblings, even if they were young, they would either feel a sense of devotion or give up on themselves.
It's painful to imagine
禿は、13歳くらいで振袖新造に昇格(?)
次の見習い期間は振袖を着ます (まだ、自分の部屋は持てない)
浮世絵で、花魁のそばにいる振袖の子がそうです・・・今の中学生、ですね
そして、見世から
「そろそろ・・・」と言われたら、
遊女の人生が とうとう始まってしまいます・・・今の高校生くらい
今の時代の、あなたは どう思います・・・?
ただ、禿上がり ということは、
大まがき(大きく立派な見世で、高級系)ですので、
トップランクの花魁を抱えている見世にいる
大まがきは 格があり、大名たちも客でした
(下層の遊女屋とは雲泥の差)
せめて、ひどい客は来なかった と思いたいですね
(吉原と一口に言いますが、見世ごとのランク差は歴然!
敷地内には下層の遊女屋も多く、そんなとこは 客も安かったとか)
ルールが多かった吉原ですが、一応、女たちは 危険から守られていたようです
大まがきなら、いっそう安全だったかしら?
大門の番所には、
四朗兵衛さんたち見張りが詰めてまして、
揉め事にも即対処したようです
(女性を見張るのと、守るのと兼ねて)
「四朗兵衛は 幾夜 寝覚めの姿なり 柳樽」
禿は大まがきの高級高位の花魁につきますので、
客もシワい(みみっちい)のなんか 来れません
花魁道中では、
花魁同士が豪華さを競いました
ファン(贔屓の客)とすれば、
「贔屓の花魁には 目を引く衣装で着飾ざらせたい」
ゆえに、
お供する禿にも十分な良い衣装があったでしょう
花魁が恋したときは、禿は、花魁のイイ人と、単なる客を区別して、
ちょいと気を効かしたりもしたそうです
また、それをわかる客も居て・・・
♪ 野暮な口舌(くぜつ 痴話喧嘩)は奥二階、
禿が目くばせ 飲み込んで、鯵な素振りの宵の客
(長唄 傾城)
幼い子でも、恋への理解力はあるものですね
When O-I-RAN was in serious love, the bald man was a little more attentive, distinguishing between a mistress and a mere guest
There were also guests who understood their love
That's the kind of customer who is truly good at playing
♪ In OIRAN's room on the second floor, I'm having a wild filthy fight right now
The tasteful demeanor of the evening guests who understood Kamulo's blindness
(Nagauta KEI-SEI)
Even young children have the ability to understand love
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