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江戸の女たち お化粧 EDO women's make-up

江戸の女たち【お化粧】EDO women's make-up

国貞「牡丹刷毛」KUNISADA " MAKE UP brush BOTAN-BAKE "

「今風化粧鏡」は10点シリーズの1点。

鏡の中を描く素敵なアイデアですね!髪のテクスチャ、ぶっとい笄(こうがい。赤いものです)は国貞の特徴の1つ。

かんざしも ぶっといべっ甲の斑入り。

藍染の浴衣は蝶の白抜き。

このバーチャル画像ではわかりませんが、刷毛は空摺との事。

からずり 浮世絵版画で,凸版に絵の具を塗らずに 刷り圧だけで,紙面に凹凸模様を作り出す技法です。着物の文様などが無色の凹線で表されました。そんな事を考え出すなんて!日本人の芸術性と発想力と工夫力って、すごい!

 It's a great idea to draw in a mirror! The texture of the hair.The thick KOH-RAI (red hair ornament) is one of the features of KUNISADA.Kanzase is made of thick bekko and is spotted.The indigo-dyed yukata has a white pattern of butterflies.

KARA-ZURI/KALA-ZULI ; A technique for making uneven patterns on paper with only printing pressure without applying paint to toppans in ukiyoe prints. The brush is represented by an empty sliding sheet.

国貞『当世美人合 身じまい芸者』身じまい=化粧。

KUNISADA ” GEISHA's MAKE UP"

かなりのセクシーショット。

ドキドキ。

芸者は 襟を一般人よりもグッと抜きます。をどりのわたくしたちも襟足を取ります(背中付近まで白粉を塗る意)

その時に合わせ鏡をします

合わせ鏡化粧はコツが要ります

もし皆さんが、白塗り化粧の場を見たら、非日常の感じにドキドキされるでしょう(*^_^*)

この女性の、合わせ鏡に映る襟足こそが国貞の趣向の眼目でしょう


タイトル「当世美人合」の右側は扇型のコマ絵。風呂敷に包んだ三味線箱と火打石。芸者が座敷に出る時には「清めの切火」をする習慣があったそうです

銭形平次や辰五郎親分も、妻に切り火をしてもらってるシーンがあり、三味線と火打石は芸者たちにとってもマストアイテムだったのですね

 The geisha pulls out the collar foot of the kimono more deeply than the average person and wears it.The dancers put on their make-up in order to wear them in the same way.Apply white powder to the vicinity of the back.I'm going to do a mirror to match that time.Combined mirror makeup requires a knack.If you see a place of white-painted makeup, you will feel extraordinary and excited.

strike a flint.・鎌sickle。!切り火;KIRI-BI by 2 flints for purify when someone setting out on a journey or GEISHAs before go out to the work .

豊国「小倉擬百人一首 六十番 小式部内侍」(内侍  天皇の日常生活に仕える女官)TOYOKUNI "KOSHIKIBU no NAI-SHI "

この人の化粧台は めちゃくちゃ高価でしょう?

鏡箱は歌川派の紋・年玉印の模様で黒漆塗。

上のロウソク立ては、楽屋照明みたいな役割でしょうね。

紅葉模様の研ぎ出し漆塗と思われる鏡台。すごーい。

100枚揃いの連作だそうで、豊国。国芳・広重のスーパー合作!


A series of 100 pieces. Toyokuni. Kuniyoshi and Hiroshige's Super Work! The mirror box is finished with black lacquered with the pattern of the New Year's mark which is the crest of the Utakawa school.The candle stand above is like the current dressing room lighting, isn't it?Kagamidai is thought to be lacquered with a colored autumn leaves. That's a lot of work.

 歌麿 UTAMARO " A Beauty in front of Mirror "

首化粧をする女性。顔立ちは鏡の中に。


生え際の産毛は薄ベージュで描かれ、そこからの髪は、本物の髪の毛より細く彫られたそうです。

着物は体をラップします

ラップドレスに包まれてるボディから見えるのは、手首から先と、うなじだけ


日本人はうなじに女性の魅力がある事を知っています。

でっかい絞りの柄の浴衣は、楽屋着的に使われています。

白塗りが完成したら、衣装に着替えます

 Kimono wraps the body.The only thing you can see from the body wrapped in a wrap dress is the tip of the wrist and the nod.The Japanese know that there is a charm of the woman in the same way.

歌麿『六玉川 玉屋内 花紫 しらべ てりは』UTAMORO " HANA-OOGUI "

彼女は花魁。前帯に豪華な櫛たくさん


鏡を持つのは禿上がりの振り袖新造と思われます


花紫さんの帯と白裾除けは 空摺ではないかしら?

白の具合が違いますね



UKIYOE prints were the equivalent of today's celebrity photo books ” She is a OIRAN, She's a high-class. She decorates a lot of gorgeous chicks in her hair .

It is thought that it is Fuli-side-Shin-zoh who graduated from KAMURO to have a mirror. Hana-MARAZAKI's obi and white inner are KARA-ZURI, don't you think?




渓斎英泉『初雪』Eisai KEI-SEN ” The First Snow ” It is a poster of cosmetics which was popular with women at that time.

美艶「仙女香

当時の女性に人気だった化粧品のポスターです。

渓斎英泉の美人さんは独特です。

江戸幕末は歌川派全盛。激動の頃。

浅葱色の手ぬぐいをくわえ、風に舞う初雪を避ける女性。

雪混じりの風に細めた目が妖艶に見えますね(S.春信のTPOの無い同じ無表情とは全く違います!)

着物の柄は非常に細かい。なんという仕事でしょう!柄も美しい。

表現に手を抜かない英泉。

It is a poster of cosmetics which was popular with women at that time.The beautiful woman of Keisai Eisen is unique. Her eyes, thinned by the wind mixed with snow, look bewitching.

The pattern of the kimono is very fine.What a job! The pattern is beautiful, too.Eisen doesn't cut corners on expression.

溪斎英泉 (1791~1848)は、江戸文化が最も熟成された幕末期に活躍した浮世絵師。 美人画以外にも、浮世絵における風景画ジャンルの確立に、大きな貢献をした絵師の一人として知られています。

北斎に私淑していたらしいです。

・・・コマ絵のフチがラーメン鉢柄(稲妻、でしたっけ?)

もう1つ

渓斎英泉「今世美女競 水茶屋 」Eisen KEI-SAI " Today's Beauty Competition Mizuchaya(Tea house) "

これも 美艶 仙女香のポスター。「仙女香」当時の女性に大人気!

「水茶屋(みずぢゃや)」「掛茶屋(かけぢゃや)」は茶店(喫茶店)


日本において中世から近代にかけて一般的だった休憩所です


茶屋と一口に言っても、高級な遊興の茶屋やオトナの秘密の茶屋など、たくさん種類がありました


水茶屋は健全な喫茶店

休憩場所の提供と 注文に応じて茶や団子や餅を提供する軽食の店でした。交通手段が徒歩の時代に、宿場や峠やその付近にもあったので、

街道筋での休憩所は有難かったでしょうね

だって、ずーーーっと歩くのですもの!



明治の母親メイク

昔は、女性は結婚したら眉を剃ってしまいました!お歯黒まで付けて・・・


私説ですが「ミセスになったら女の魅力を削いでしまえ!色恋の対象にしないため」だったのでは??

だって、眉が無くて、笑ったら歯が真っ黒!?・・・あんまりです・・・

そんなヘンテコ慣習のせいで、新妻でも年齢より上に見えてました

 このモデルも、まだ、きっと若いでしょう?

優し〜いピンクサンゴの玉カンが彼女自身の母性に寄り添っているようです

極薄の透ける緑の布のテクスチャが素晴らしい


赤ちゃんの浴衣地はいかにも柔らかそう。水色の縞も涼しげ

水色の縞の夏着物を、青眉と呼び合わせた上村松園さんです。

(上村松園は59歳のとき、気骨バリバリでカッコイイ母親を送って以降、市井の女性たちを描きました)


本によれば「ピンクは愛と調和と母性の色」「緑色は和ませる色」

色は確実に人の心に与えるものを持ちますね!

優しいピンクは気持ちが和みますし、紅梅色は暖かくなります

ローズ色は場を華やかにさせます

緑色は確かに安心します(どんな色でもケバケバ色は攻撃的ですって。なるほど)


気をつけて! 現代の一般の和装のメイク

着物だからって 真っ赤口紅・赤いアイシャドーはヘン!

厚化粧は最大のNG ! (多分、プロの白塗り化粧に引っ張られたカン違いでしょう?)

 きものの お化粧

「和装には品が要る」

① ゴテゴテ塗らない。 素肌感を心がけたベースメイクが美しいです。

② 眉は洋装とは違う描き方を。への字は最もNG!山がNGです。

③ リップは真っ赤でない色を!優しい色をどうぞ。

スッキリ美しく仕上げは あなたの品の良さを演出する

「暑苦しくないこと」を心がければOK!

 


芸妓舞妓の印象のせいか目も口も赤!と思うのでしょうけど・・・

そもそも「地」が違うでしょう??

(一般の普段メイク地は白化粧ではありません)

外人も ものすごく間違って、カン違い芸者風??真っ赤リップ!しかもタラコに塗りたくってしまって・・・ぜったいやめた方が素敵になれそう

!Foreigners are very wrong about wearing kimono makeup.

Misunderstanding geisha style ??I want to paint a bright red lip like a cod roe. It's weird and cool.

For self-production with quality, wear natural and healthy makeup.

実乃鈴 日本舞踊に関する舞台・イベント・パーティなどへの出演を承っております。お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。

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