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掛軸 KAKE-JIKU hanging scrool

日本舞踊の実乃鈴がご紹介する日本

今回は

掛軸 KAKE-JIKU

掛軸は、床の間を飾ります。

床の間は伝統的な日本家屋での重要なポイントです。

The focal point of any traditional Japanese room is the decorative alcove known as 床の間 TOKO no MA .

床の間には、季節ごとの掛軸や、

さりげない草花などが飾られます。

The most important feature in this TOKO no MA alcove is the 掛軸 KAKE-JIKU hanging scroll.

絵のモチーフは、季節や、お客様や、集まり(宴会)の意味を表すものが選ばれます。

The motif of the hanging picture is chosen to represent the meaning of the season, the customer, and the gathering.

文字だけの掛軸もあります

(大抵は、禅語

← 沢庵和尚

TAKU-AN the chief priest of a temple.

書 SHO

some KAKE-JIKU are inscribed with SHO calligraphy by notable ZEN monks .

There are many kind of KAKE-JIKU ; 花鳥画

 KA-CHO-GA depict seasonal flowers or birds.

川端龍子『蘭庭図』Ryu-shi KAWABATA " Orchids in the garden "

仏画 BUTSU-GA

convey Buddhist symbolism .

堂本印象『聖観音菩薩像』個人蔵Insho DOH-MOTO "Kannon Bodhisattva "

掛軸は、こまめに掛け替えられます。

They are changed at frequent intervals .

Part of the pleasure of KAKE-JIKU is selecting one that is appropriate for the specific occation for the guests who will be received and the season .

for example ;

a festive inscription . . .for celebrations .

a casual paintings . . . when a close friend is visiting .

Others may evoke coolness in the heat summer or warmth in winter .

掛軸次第で、お座敷のムードが変えられますね。

The choice of KAKE-JIKU will change the feel of the entire room .

徳川斉昭『武家諸法度第一条』個人蔵

Nari-aki TOKUGAWA " laws and ordinances for Samurai family  The 1st. Article "

松村景文『旭桜四十雀』

KEeibun MATSUMURA"the rising sun & cherry tree & blossoms "[1779〜1843]

京都の人。松村月渓(呉春)の異母弟。江戸後期に花鳥画を得意とし四条派の発展に貢献。

お話は外れますが、

呉春よりも、大観さん好みの酔心の方がうちでも好みです。酔鯨純米も船中八策も美味しいお酒ですね♪

 85.000yen

掛軸のパーツ

掛軸の保護と保管の為に考えだされた道具

This tool was devised for protection and the storage of the hanging scroll

『太巻き芯』FUTOMAKI-SHIN

蝶番は、豚の革と真鍮の釘が用いられ、

絹や和紙に錆がつかないよう工夫されています。

Pig leather and a nail of the brass are used for the hinge.It is silk and invention for Japanese paper not to have rust.

素材の桐は、掛軸の湿気を吸います

カビも作品には大敵ですものね。

The paulownia of the material absorbs the moisture of the hanging scroll.The mold is a powerful enemy in a work, too.

紙1枚分ほどの段差 difference in level

この段差が、巻きつけたときに本誌を盛り上げず

フラットな状態に巻きつけができる工夫です。

表具 HYO-GOU (The mounting )

本紙 HON-SHI 表装する作品自体のこと

 The picture of calligraphy in the centre .

表具 HYO-GU 本誌を装飾し守る全体部分。『丸表具(袋表具、袋仕立)など

 The mounting which is both decorative & also serves to protect the HON-SHI .

表紙 hyo-shi 本紙以外の表装した部分の総称。八双や軸は除く。

 The generic name of the part which bound a book except work HONSHI.

一文字 ichi-monn-ji 質の高い裂地を使って本紙の上下につけたもの 金襴や銀欄がほとんど。

 It was ranked the top and bottom of the work using a high quality piece of cloth.

上にあるものが上一文字、下を下一文字。

中回し chu-mawashi  中縁や中とも言う。本紙の左右の中廻しを「柱」Cloth for right and left of the work.

天地 ten-chi  中回しの上下にあるもの Cloth for top and bottom of the work .

風帯 fuh-tai  天の部分の左右を3等分し、その境目に天の長さ分垂げたもの。

It was lowered to the border of the upper part done for the third prize. The length of TEN.

露花 tsu-yu 垂風帯の下端の左右に小さな総のような綿糸をつけたもの

 Of the small cotton yarn of right and left of the bottom end of the appendix hanging strip all-out.

細見 hoso-mi 本紙の周辺 天地と中回しとの間・中回しと一文字との間に入れる細い筋

 Thin source to let between the outskirts of the work

明朝 丸表具などの総縁の左右の細い白縁。中国の明朝時代に流行ったのが語源. 

 Narrow white edge of right and left of the total relationship

軸棒 jiku-boh 軸先をつける木の棒で、材質は杉の白太

 white pole  

八双 hassoh 掛け軸の一番上の半月形の木

 The upper semicircular tree of hanging scroll

紐 himo 掛緒と巻緒に使用する平紐。Flat code .

鐶 kan 八双の山の部分に打ち付ける座金と掛緒をとりつける釘とからなる。 washer and nail .

巻絹 maki-guinu 掛け軸を巻いたとき 外に表れる部分に使用する薄い絹地

Thin silk cloth to use for a part appearing outside .

軸助 jiku-tasuke 軸を助けるために軸の裏の両端に張る小さな紙片

 Small piece of paper to set at the both ends of the back of the work

外題 gue-dai 掛け軸の内側を巻いて 上巻絹のところに張る紙片

 Piece of paper to wind up the inside of the hanging scroll, and to set in the upper part

小口 ko-gouchi 掛け軸を巻いたときの左右の両端

 Both ends of right and left when I wound up a hanging scroll.

巻紙 maki-gami

巻緒を巻いたとき、巻緒で表具を傷めないように巻緒の下に当てて巻く紙。当て紙とも。

 Paper to put it under the winding cord not to damage a mounting when I surrounded MAKI-O, and to wind up.

今尾景年『雪中月鵆図』

K.IMA-O " Plovers under the Moon "

我々は 本紙と表具が一体となった味わいを評価します。

We appreciate the combination of two as one work of art .

時々、本紙(作品)を生かさない表具があります。

例;表具の方が本紙よりハデに目立ってしまうとか、

中回しが 今風過ぎて,作品との違和感を感じるなどの、味が乗ってない場合です。

Sometime ,there is the mounting does not accentuate the HON-SHI well,

for example , its design is too busy ,our eye is are drown to the mounting rather than to the painting of a figure on the HON-SHI .

作品の景色が広がるような、

本紙を見事に引き立てる表具が素敵ですね。

画家と表具師の通い合った心を感じますものね!

We are things feeling the heart that a painter and the paper hanger reached each other's hearts!

We appreciate the mounting brings out the HON-SHI superbly .

徳川慶喜『閑居落集』

和歌 金色紙 

個人蔵

Yoshinobu TOKUGAWA (the last Shogun of EDO) "A quiet life "

掛軸には、

ゲスト(来客)の目を楽しませる

様々な要素が詰まっているのです。

Various elements are integrated into each 掛軸to please the eye of the guests .

円山応挙 Ohkyo MARUYAMA 『游亀図』部分 個人蔵

英一蝶『竃祓』

Iccho HANABUSA " KAMADO GARAI " (exorcize / purify for cooking stove)

「かまど」を清める神事が描かれています。上方では「へっついさん」「おくどはん」と呼ばれます。

わたくしたちに欠かせない日々の食事を作る大切な場所です。

同時に、KAMADOは火を使う場所ですので、火災にならないように注意する場所でもあります。大切で意味のある場所は、お祓いして、安全に整えられてきたのですね。 

かまどの神さん

 日本にはかまどにも神さんが居ります。

八百萬ヤオヨロズの神が居る と言います。

萬とは「あらゆる」「数がものすごーく多い」の意味です。

日本の自然な感覚に、外国人たちは驚き、感動します。

食前の「いただきます」は「食材の命をいただく感謝」を表します。

物の捨て方にさえ、アメリカ人たちは感動してたニュースを見た人もいらっしゃるのでは?

物・服・道具などを捨てる際に「今までありがとう」と一声かける。

外国人たちは、その気持ちを持った事がないそうです。

でも、彼らは、日本式の「感謝のある捨て方」を知り、それを見習いたいと発言していました。

祓 Harae : 神に祈って罪けがれ,災禍などを除き去ること。また,そのための儀式や,その祈りの言葉。おはらいと言われますね。

【竈神】① 竈をつかさどる神。奥津日子命(おきつひこのみこと),奥津比売命(おきつひめのみこと)の二神をまつるが,後世,仏説を混じて三宝荒神(さんぼうこうじん)ともいい,祖先神の性格ももつ。竈のそばに神棚を設けて神札や幣束が置かれているのが普通だが,東北地方では多くかまぼとけひおとこという醜い木製の面や絵が飾られている。

英一蝶と「長唄 浅妻船」

1652年京都生まれ。

元禄期に 文学上のフィクションとして「浅妻船」を描きました。

岸辺の柳と船と白拍子 . . . 日本舞踊や歌舞伎に詳しい方ならピンときたのでは? そうです、

「長唄 浅妻船」は、英一蝶の絵から来ていました。

初演1820年。英一蝶が描いた当時の将軍は、アノ愚かな綱吉。

一蝶のその絵が「彼と愛妾の遊興を風刺した!」と言いがかりをつけられてしまったそう。一蝶は、なんと八丈島へ 遠島 ?! 

(あの愚かな五代目は、結局、庶民イジメしかしなかった情けない男でしたねぇ。国の長がコレでは国民は迷惑なだけです)

ところで、浅妻は「朝妻」湊の事です。

琵琶湖の東の湊で(米原に湊が開くまでは)賑わっており、遊女らもいたそうです。

アノ 後水尾さんも、中院通勝(安土桃山の歌学者カガクシャ。和歌に関する学問)も 遊女という一夜妻との 後朝の分かれを和歌に詠んだ朝妻湊。

《木の根寝る 浅妻船の浅からぬ 契りを誰に 又、交すらん》

朝妻の遊女らは、和歌の歴史もあり、遠く離れた江戸では、舞踊や歌舞伎に朝妻は取り入れられたことから、ある種の憧れがあったのでは?

浅妻船の歌詞

♪ 月待つと その約束の宵の月 高くなるまで待たせておいて 独り袂の移り香を 片割れ月と頼めても 水の月影流れ行く 末は雲間の三日の月  恋は曲者 忍ぶ夜の 軒の月影隠れても 余る思いの色見せて 秋の虫の音 冴え渡り . . . 。

ラストパートには「謡曲・融」(世阿弥作。五番目物で古名「塩竈(しおがま)」の切りが歌われます。格調を上げる演出かと。

♪ 弓の影かとおどろきし 鳥は池辺の木に宿し 魚は月下の波に伏す その秋の夜も いまは早や 鐘も聴こえて明け方の入るさの月の影惜しき月の名残や 惜しむらん 

 旅の僧が、六条河原の院の廃墟で休んでいると,(京都市内には海はないですのに)汐汲みの老人が現れ、ここは源融(みなもとのとおる)が「奥州塩竈の地を模して作った庭である」と語り,その景色を賞し,古事を語って消え失せる。僧がまどろむと,夢に融大臣が現れて舞い,夜明けとともに消える。能のおきまりの流れです)

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