秋の オトナの恋する歌詞 伝統邦楽(純邦楽)と歌舞伎のセリフ 掛け言葉のシャレ
日本舞踊 実乃鈴の伝統ってワクワク! のんびり読むブログマガジン
MINOSUZU's blog " Knowledge of various about JPN" magazine that read leisurely This time “ about LIRICS & PLAY OF WORDS "
昔の恋心は、風情ある表現がされておりました
The lyrics of old love were expressed in the atmosphere of the season.
その一 歌舞伎の音楽。
そのジャンルは 今もよく聴く伝統邦楽です。
長唄ながうた・清元きよもと・常磐津ときわず があります
イントロやAメロや、サビ、聴かせどころ等々で構成されています。
恋心は、主にクドキと言うパートで歌われます。
(以下、わたくしなりに意訳してみました)
「清元 茶筅売」KIYO-MOTO “ CHASEN-URI "
♪ 逢うた夜短し 逢わぬ夜長し 来ぬ夜 轍 仲良い同士に唄われる それが私が願いぞや (小原目のクドキ)
(逢った夜は短いのに 逢わない夜は長ーい。あなたが来ない夜は車輪の跡みたい。仲良し同士と言われることが私の願いなの)
三代・菊五郎が小原目役において大坂で流行らせた小唄
♪ そなた思えば照る日も曇る 鑿nomi や才鎚 sai-zduchi カンナまで そなたの顔に見ゆるとは どうした因果なことじゃいなぁ
(君を想うと晴れの日も曇りみたいだ。大工道具さえ君の顔に見えてしまう。君とはどんな運命の巡り合わせなのだろう)
「常磐津・屋敷娘」
♪ 恋をする身は籬の小菊 露に葉ごとの濡れまさる エェしょんがいな 色香 含みて 愛らしき
(恋する私は柴の垣のそばに咲く小さな菊みたい。愛し合うと全身が魅力的に増していく。そんなこと言うのはしょうがないこと。娘は色香も含まれて愛らしくなる)
*まがきはシンプルな竹垣・柴垣のことだが、遊郭の格子戸の意味でもある。
繁盛する大きな遊郭を大まがきと呼ぶ。なので、まがきは遊郭も差す。
*露=情け≒オトナ同士の情愛
蛍は初夏ですが、常磐津つながりで・・・[ 戻り橋 ] から
蛍の冷光は「あからさまにしないけれど、胸を焦がす恋心」として、歌詞に多く登場します。
「長唄・菊慈童」
♪ 恋にもはるか十寸鏡 masu-kagami 尾ろの妻恋う山鳥の 徒 ada な仮寝もつれなきを 末 白菊の玉鬘 tama-kazura 人目の関は越えもせで 枕の咎や みだれ髪
(恋心は遥か遠くまで増していく。山鳥が妻を想ってる・・・かりそめや浮気の契りはつれないもの。その恋は、まるで実の成らないカズラみたい、先の事なんかわからないわ。人目と噂は避けられないけれど、今朝の乱れ髪は 枕の罪よね)
*十寸鏡 ますかがみ。増すと掛け言葉
*尾ろの鏡=中世の歌語。異性への慕情のたとえ。山鳥の尾の鏡。はつおの鏡とも。「山鳥の―にあらねどもうき影みてはねぞなかれける」〈土御門院御集〉
*玉鬘 花は咲くのに実は成らないカズラ。
他に源氏物語の巻名。第二十二帖。頭中将と夕顔との間に生まれ,筑紫に育ってのち,光源氏に引き取られ,髭黒大将に嫁した女主人公の名。
② 能の一。四番目物。金春禅竹(こんぱるぜんちく)作。「源氏物語」の玉鬘の巻に基づく。玉鬘の霊が,旅僧に昔語りをし,心乱れるありさまとなるが,僧の弔いによって成仏する。
*白菊 「知らない」掛け言葉
「清元・田舎源氏」
♪ 濡れて天飛ぶ 雁が音の 翼 交わして離れじと 頼る野寺の庭うちへ しばし佇むふたり連れ
(愛し合って空を飛ぶ二羽の雁が互いに「離れないぞ」と翼を交わす。二人の仲を助けてくれそうな野の寺の庭に 佇む二人)
*濡れて オトナの契りの意。
*翼を交わす 昔々は 寝るときに着物を敷いて寝たそうです。男女が共寝する時は お互いの着物を交わして(重ねて)敷いたとか。オトナの契りも意味します。謡曲に頻繁に出てくる。
独り寝は「衣 片敷く」ころもを片方だけ敷くと。なんだか、寂し〜様子がリアル。
YouTubeでは邦楽が探せます
いろいろな演奏家・お師匠さんがたの歌と演奏を秋の夜長に、ぜひ一度、聞いて浸って欲しいですねー!
あなたが全く初心者であっても、人の心情は同じ。時代を越えてあなたへ響くでしょう。
今には無いような風情ある音楽も、ぜひ楽しめる日本人になってね!
その二
邦楽の歌詞・歌舞伎のセリフ 掛け言葉
KAKE-KOTOBA ; the pun or play on words in Japanese song & lines of KABUKI
↓ 歌詞やセリフで出てきたら「ははぁ〜ん❤️」と思って楽しめマス
秋=飽き A-KI same sound as autumn & get [grow] bored
逢坂=会ふ・逢う AU-SAKA =A-U ; the name of a place. mean ; meet / date
近江=逢う身 OH-MI the name of a place " I am who meet him (lover)"
開く=明く A-KU open / daybreak
有らじ=嵐 A-RA-JI not or nothing . similar sound as ARASHI ; storm
音=訪れ OTO sound =OTOーZDULE.meaning Visit
刈り=仮 KALI / KARI reap, gather=Temporary
鏡山=鏡 KAGAMI-YAMA KAGAMI mountain =Mirror
真澄鏡=増す MASU-KAGAMI.clear mirror.meaning Increase (love or heart )
白波=知らない SHIRA-NAMI / SHILA-NAMI white-topped waves ,”Don’t know”
杉=過ぎ SUGUI Japanese cedar .meaning Pass , Gone
澄む=住む SU-MU become clear. meaning live, reside
端・褄=妻 TSU-MA end,tip,edge,corner.meaning Wife
溶く=解く TO-KU dissolve .meaning Take away take off .( opposite tie or bind)
長雨=眺め NAGAME a long / continuous] rain.meaning View or Sight.
雪=行き YUKI snow . meaning go away
寄る=夜 YORU/YO-LOU come or close.meaning Night.
松=待つ MATSU pain tree .meaning Waiting.
音=寝 NE sound .meaning Sleep ( only one or a pair )
実乃鈴への各種ご依頼を承っております
出演・振付・出張お稽古
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