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日本画の動物たち

島津斉昭 Nariakira SHIMAZDU

島津藩11代藩主を、西郷さんは心酔していたそうですね。

斉昭は、他藩に先んじて機械を工業に取り入れて藩で経営し、

反射炉を作り、西郷さんや大久保利通の英才も抜擢するなどなど、卓越した識見を藩内外の政治に発揮した人物でした。

50年の寿命は短すぎましたね。それにしても、

ここまでの絵も描けるとは!

人間は、1つしか才能がない、なんてことはなさそうです。

あなたもわたくしも、授かった才能は自他と社会と世界に良く使いましょうね!

堂本印象『牛』個人蔵

紙本の掛軸です。積まれているのは柴垣の材でしょうか。

牛さんの顔は、ほんのりとしたヤル気があります。

それが、可愛らしいムードを伝えていますね。

印象さんには、ちょっと珍しい動物の一幅です。180000yen

酒井抱一『新竹鶏之図』個人蔵  

絹本の掛軸です。

橘千蔭の賛が上部にあります。(毎年ヒヨコが産まれることにかけて、ずっと栄えてほしい意味を詩にされてます)

さすが抱一。迷いの無い筆致なのに、線が柔らかい!

それは、

まだこどもの竹の柔らかさ。幼気さを感じさせますね。

鶏がついばむ様子も、どことなく品があります。

それは、抱一さんらしい、と思います^ - ^

650000yen

円山応挙『柳鶯之図』個人蔵 

紙本の掛軸です。

お軸全体の長さが199cmあります。

床の間に掛ければ、

スッとした存在感で

新緑の頃の風を感じられるように思います。(まだ、ギャラリーにあれば買うことができるでしょう1200000yen) 

円山応挙『月雁波図』個人蔵

101cm X 201cmの大輻です。この躍動感は、やっぱりさすがの応挙さんです!良い品揃えのギャラリーのおかげで目にすることが出来ました。

欲しいですけれど . . . kobijutsu-seto 1500000yen

円山応挙『狗児之図』 絹本の掛軸

こちらを向いてる仔犬の初(うい)顔付き。

「可愛い!」と声が上がりそう。

応挙は江戸時代中期の絵師。田舎の農家から京都という都に奉公に出て、彼の才は「円山派」をエスタブリッシュするに至ります。

応挙の素晴らしさは、人生が平々凡々でなかったことにあると思います。

もし、単に恵まれただけの苦労なし、でしたら、こんな優しい絵は描けませんね。人生の機微を知るからこそ(長澤蘆雪を何度も許したり)・・・

人情の豊かな人には、そうでない人には備わらない魅力が授かります。穴太の田舎農家に生まれて、若くして実家を離れて奉公に出て、お世話になった人たちのおかげがあって、絵師へ向かえて、あとは努力の賜物。

後世のわたくしは、こういった先達たちの《作品の裏にある努力を察すして見習う》ことで、大いに勉強できますね。

フランスの諺にもあります「仕事を見れば、その人が分かる」

一転して、 厳しい絵です。剣豪にしか描けないとされます。

宮本武蔵『古木鳴鵙図』 (部分)

宮本武蔵 かわせみ(部分)

宮本武蔵 ふくろう(部分)

無理にアップにしてますので荒いですが、可愛い!上の2枚を描いた武蔵は、こんな可愛いふくろうも描いていました!

なごみますね・・・

谷文晁『飛雁図』Buncho TANI "flying KARI (wild goose)"

紙本の掛軸です。優しい顔の雁ですね。

飛ぶ様も平和を感じさせます。目下、彼(彼女?)には差し迫った危機はなさそうです。

わたくしは水墨画は やりませんが、鑑賞するのは大好きです。

優れた絵師とは、筆をどう使えば、墨をどれくらい含ませれば良いのかを熟知しているのだなぁとこの絵のタッチから思います。

白い紙に景色を生見出す。又、単に描けるだけではなく、優れた絵師は、この雁の性格や心情までも描けますね

優れた踊り手もそうですね。

1763年 江戸根岸に生まれた谷文晁は、幼い頃から和歌・漢詩にも通じたそうです。文人画家になるために生まれた御仁ですね。(まだ有れば、買えるでしょう 25000yen kobijutsu-seto Kyoto )

谷文晁『雪中鴛鴦図』Buncho TANI "

"絹本の小ぶりの掛軸です。77歳の時の作品だそうです。

メスの柔らかい表情。オスは寒さで胸を膨らませていますね。

鴛鴦は1年間はパートナーを変えずに常に一緒に居ますね。

【鴛鴦の契り】えんおうのちぎり=夫婦仲のむつまじいこと

「鴛鴦夫婦」 この言葉が生まれた頃は、この鳥が1年毎にパートナーを変えるとは、知られてなかったのでしょうね。

なんにしても、仲良しの姿は、美しい情景には違いありませんね。自然界でも、わたくしたちの浮世でも。

時代はくだりまして・・・

京都画壇の重鎮・竹内栖鳳

「動物を描けば、獣の匂いまで描く」そう評されました

栖鳳さんは多くの優れた画家も育てていまして、お弟子さんたちも巨匠となられています。

竹内栖鳳『風かおる』

竹内栖鳳 「雨霽(うせい)」のトンビ

竹内栖鳳「鳳凰と獅子」より 「大獅子図」1902

竹内栖鳳 「喜雀」

竹内栖鳳『竹雀』

竹内栖鳳 「緑池」 1927年 静かです・・・

栖鳳さんのお弟子さん

榊原紫峰『鸚哥図』

榊原紫峰『めじろ』

榊原紫峰 白鷺

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